第48番 西林寺



2008年1月26日更新

第48番 西林寺 (さいりんじ)
2008年1月13日巡礼
西林寺は高井の里に建つお寺です。
境内に立つ看板に高井の里の文字を見つけて、思わずハッとしました。
「高井の里って、確か歌詞にあったよな。」
納経所に向かう頃にようやく思い出しました。

「伊予の松山名物名所
  三津の朝市、道後の湯
   音に名高き五色素麺
 十六日の初桜
  吉田さし桃、こかきつばた
 高井の里のていれぎや
  紫井戸や片目鮒
   薄墨桜や緋のかぶら
    チョイト伊予かすり」

松山の名物、名所を歌った歌に『伊予節』と言う古い歌があります。
歌うのが難しいとして知られるその歌詞の中に、高井の里の名物として、『ていれぎ』なる物が歌われています。
ついつい、納経所の方に、「ていれぎって何ですか?」と聞いてしまいました。
「最近、綺麗な水のある場所が少なくなって、すっかり見なくなったけど、西洋野菜のクレソンみたいな、食べるとピリッとした辛みのある植物ですよ。」
不躾な質問にも関わらず、丁寧に教えて下さいました。
さらに境内の有りそうな場所を教えて頂いたのですが、当方不勉強の為、結局わかりませんでした。
帰って調べたところ、和名『オオバタネツケバナ』というハーブの一種で、古くから刺身のつまに使われていたとの事です。

因みに、西林寺の近くには杖の淵と言う名水百選にも選ばれた湧き水があります。
ここでは、ていれぎの保護をして栽培しているようです。
『水曜どうでしょう 〜四国八十八カ所3』で、第50番 繁多寺で合流した森崎リーダーが、
「西林寺の近くには名水百選の井戸があります。」
と言って、藤村ディレクターに

「そんなとこ寄ってる間なんてないんだよ!」

怒られるあの井戸です。
今回は駆け足で行けなかったので、次回ゆっくり行ってみたいと思います。

    

    

左より 境内南の川岸より山門を望む  山門  鐘楼と本堂(大師堂は現在新築中でした)

    

左より 納経所脇の庭園(見事でした)  お参りに余念の無い小坊主さん


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